洋画 ゲーテの恋 〜君に捧ぐ「若きウェルテルの悩み」〜
ご覧になられた方もいらっしゃるでしょう。
小説『若きウェルテルの悩み』の誕生にまつわる恋愛を描いたストーリーはかなり脚色されており、史実とは大きく異なるとある。
しかし映画の内容は史実通りに展開されていなくとも良いと思う。現実を離れる世界での映像の中に真実だけを求める人はいないと思う。
実際この映画は美しかった。映像が一枚の絵画のように。それでいい。あの時代の泥濘の道こそよく表現していた。あひるたちは道行、自然との繋がりが断ち切られてはいない時代。
さて映画の感想やストーリーは兎も角、このゲーテ。実際はゴーテと発音するべきだそうだ。
史実はもとより日本にあっては発音さえ正確ではない。それも良いではないかと。
私がお伝えしたい史実は文豪ゲーテが尊敬してやまなかった、ペルシャの大詩人ハーフェズをこそ世界に広まらなかった史実をどのように思索するか。
ゲーテを知る人は多い。しかしペルシャの大詩人ハーフェズを知る人は少ない。
偉大なゲーテ。その人が恋したハーフェズ。
神との合一を求め彷徨う神秘主義詩人ハーフェズ。
神に対する愛を抒情詩として残している。
『ハーフェズ詩集』は、東西の文化に影響を与え、ゲーテは晩年、ハーフェズの詩に感銘を受け、『西東詩集』が綴られた。
ハーフェズの詩についてゲーテは「ハーフェズの詩を理解するには 魂まで一汗かく必要がある」と語ったという。
この様な大詩人が世界に広く知られなかった事を史実として研究する者は残念ながらいない。
ゲーテが感銘を受け、恋い焦がれた詩人はいずこへ。後生ゲーテは存在しハーフェズは存在しなくなるだろうか?
否、ギャッベを織るペルシャ遊牧民が存在する限り、偉大なる詩人ハーフェズは永遠に諳んじられ、そしてギヤッベに織られていく事だろう。縦糸横糸に奏でられて。
皆さんのお部屋に届いたギャッベ達は、耳を澄ませば夜な夜な、諳んじているかもしれません。ハーフェズの一説を。
ご購入頂いたお客様に改めて感謝をお届けします。
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